2016年4月14~16日に起きた熊本地震から1ヶ月が経ちました。いまだ余震が続いていますが、ハンパないのは余震による震災ストレス。「急性ストレス反応」が繰り返されることで「うつ」のような症状が発症します。大事なのはその症状を周りが(自分も)理解して上げること。余震が収まれば時間とともに解決します。
こんにちは!ブログ管理人の浅次郎です。
熊本地震の発生から1ヶ月が経ちましたが・・・
未だに余震が続いています。
震度3~4の大きい余震は数えるほどになりましたが、
震度1~2の小さな地震は今でもしょっちゅうです。
(地震発生から体感地震は1400回を超えたそうです)
「余震は小さいから、別に大丈夫でしょ?」
と、私も東日本大震災の時に思っていたのです。
ニュースを見ながら、他人事のようにそう思っていたのです。
しかし、実際体験してみると、
その余震ストレスたるや・・・
姫嫁が魔嫁になるが如し。
余震は物理的なダメージはないのですが、
精神的なダメージがとても大きいのです。
今回の熊本地震において、激震地は最大震度7の地震を2回経験しました。
私の住む熊本市東区では「震度6弱」と「震度6強」でした。
一回目の地震の後、
「こんだけデカイ地震があったんだから、もう大丈夫ばい!」
(余震はあっても小さい・・・と思ってました)
と思っていたのです。
友人知人と話してみたのですが、
多くのみんながそう思ってたのです(一部の人除く)。
そんなユルユル油断な中、襲ってきた2回目「本震」。
1回目の前震とは比較にならない激震。
その恐怖は体験してみないと分からないと思います。震度6強で「家潰れる!」と思いましたから震度7を観測した益城町や南阿蘇の恐怖は想像を絶します。
この恐怖経験は熊本地震を被災した人みんなの脳にインプットされ、
余震が来る度に、この時の恐怖が思い出されるわけです。
余震の度に、です。
私のように地震に慣れてしまった人も多いですが、
妻は余震があるごとに「ヒッ!」と声を上げます。
いまだ家の中が怖くて車中泊を続けている方は、
この「余震による恐怖のフラッシュバック」が大きいのだと思います。
この余震ストレスが、
人間の精神にどういう影響を与えるか・・・
大きな震災直後に起きる反応の例。
・食欲がなく、何もする気が起きなくなる
・表情が少なくなる。ぼーっとする
・逆に、気持ちが高まる。ハイテンションになる
・夜眠れなくなる
・急に思い出して辛くなる
こういった反応は「急性ストレス反応」と言われるもので
とても自然なものだそうですが、
これが繰り返されることによって
「うつ」のような症状が発生するケースもあるようです。
・気分が落ち込む
・体重が減る(逆に増える)
・ひどく疲れる
・頭痛
・関節痛
・発汗
・そわそわとした焦燥感が続く
・性欲低下(勃起障害)
・動機が激しくなる
・言葉に過敏に反応する
私自身、震災ストレスを意識したことはないのですが、
実際、2kgほど体重が減りましたよ。
運動は全然してない上に、
腹が減るんでいつもの1.3倍くらい食べてたのにも関わらず、です。
何が言いたいかというと、
平気な顔してる人も震災ストレスを抱えているのであり、
上記のような症状が出ても「普通」だということです。
我が家でも・・・妻の震災ストレスが原因で、
「夫婦喧嘩」が勃発しましたが、
私の理解が少ないばかりに
一方的に攻撃してしまいました(ゴメンネ)。
(ケンカの原因は・・・メルマガでは書いたのですが、ここでは省略します。笑)
今は、「心が異常状態」だということを理解し、
寄り添って上げないといけませんでした。
ちなみに、この心の異常状態。
余震が収まり、時が経てば自然に治るのだそうな。
というわけで、
今、
・自分の心がおかしい
・妻(旦那)の様子がおかしい
・子供が異常な行動をする
・些細なことにイライラしてしまう
・焦っているようなフワフワ感がある
・不安で心が壊れてしまいそうだ
という方もいらっしゃるかと思いますが、
自分にも相手にも「震災後はそれが普通」という大きな心で、
温かく包んで上げて下さいませ。
特に、強い人間に見える人ほど、
内面は憔悴していることがあります。
「この人は大丈夫」と決め付けないようにして下さいね。
・・・
さて、
熊本地震後、
多くの方が「罹災証明書」を取りに行かれたと思いますが・・・
地震保険の申請の他にも(地震保険についてはこちら)
色々とやっておかねば損することがあるようです。
「ウチは被害が少ないから大丈夫」
という考えは一切捨てて、とにかく出来る限りのことをしましょう。
この話はまた次回。
【熊本地震への寄付のお願い】
最後に、
今回の熊本地震で亡くなった方のご冥福をお祈りするとともに、
家を失くされた方、怪我をされた方、仕事を失くされた方に
心よりお見舞い申し上げます。復興頑張りましょう。
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