2022年9月2日、2022年8月の米雇用統計が発表されましたが、雇用者数は31.5万人と微増だったものの、失業率が3.5%→3.7%に悪化。平均時給の伸びが5.2%と先月と同じ水準で止まり・・・インフレが頭打ちになった?為替はどう動いた?アメリカの雇用市場はどうなる?日本政府による為替介入ある?
どもども。asajiroです。
東京オリンピックのスポンサー企業に関する汚職事件が
次々と発覚してますね。
詳しいことは知らんが、
スポンサー決定やスポンサー料減額の便宜を図った見返りに、
友人が営業するコンサル会社とコンサル契約を結ばせたのだという。
直接リベートをもらうのではなく、
別の会社で「コンサル契約を結ばせる」という上手いやり方。
しかも大企業にしては「月100万円」という少額なコンサル料なのも上手いな。
これを見て「なるほど」と思ったわけだけど、
もしかしてこれは「氷山の一角」かもしれませんねー。
この手口だとバレにくい上に、
「いや、ちゃんとコンサルしてますから」
ということを証明すれば、
正当なコンサル契約になり得ますからね。
これはさらに突き詰めて・・・
シッカリと暴いて欲しい。
しかし、マスコミは久しぶりにいい仕事した感じがしますね。
さて、2022年8月の米雇用統計を回顧しましょう。
■2022年8月米雇用統計結果
◎非農業部門雇用者数。予想:+30.0万人→結果:+31.5万人
◎民間雇用者数。予想:+30.0万人→結果:+30.8万人
◎失業率。予想:3.5%(前回3.6%)→結果:3.7%
ほぼ予想通り。若干増。
ただ、失業率は0.2%悪化して3.7%。
それでもかなり低い水準。
前年比の平均時給は5.3%増の予想だったけど、
結果は5.2%増。
これは先月と同じ数字。
賃金の伸びが鈍化してる?
ちなみに、木曜に発表された失業保険継続申請件数は、
予想143.8万人に対し、
結果も143.8万人(前回は141.2万人)。
失業保険貰ってる人は横ばい。
で、チャートがどう動いたかというと・・・
米雇用統計発表後のユーロドルのチャート。
若干ドル安で反応するもすぐ元の流れに。
米雇用統計発表後のドル円のチャート。
80pipsほど上下したあとは元の流れに。
→米8月雇用31.5万人増も失業率3.7%に上昇、労働市場の緩み示唆
ふむう。
FRBの最大目標は「インフレ抑制」。
そのために今、
前代未聞の急激な利上げを行っているわけですが、
今回の雇用統計では、
雇用者数こそ若干予想を上回る数字だったものの
・賃金の伸びが鈍化
・失業率が3.7%に上昇
という結果でね。
これをもって「インフレは頭打ちとなった」と見ていいのかどうか分からないけど、
少なくとも鈍化しているのは間違いなさそう。
FRBにとっては「よっしゃー!」って感じでしょうね。
さて、問題は今後。
9月のFOMCで0.5%の利上げはまず確定。
あとは連続での「0.75%」利上げになるのかどうか。
今回の雇用統計を受けて、
「利上げの成果が出ている!インフレ鈍化し始めた」
とFRBが判断すれば0.5%になりそう。
「いやいや、まだまだインフレを抑える局面だ!」
と判断すれば0.75%になるのかな。
しかしこのあと・・・
ドル円は一気に144円を超えるところまで上昇。
こりゃ・・・しばらく逆らえませんね。
しかし日本政府としても無視出来ないところまで円安が進んでおり、
松野官房長官は、
「為替市場の動向を高い緊張感を持って注視するとともに、急速で一方的な動きが継続する場合には必要な対応をとりたい」
と言って為替介入を匂わせる牽制発言。
まあ・・・ないとは思いますが、一応警戒をしつつ、
押し目を狙ってロング狙い継続で。
ではまた!