こんにちは。ブログ管理人の浅次郎です。
先日、日本の安全保障政策を
大転換させる出来事がありました。
集団的自衛権の限定容認
の閣議決定です。→Yahooニュース
閣議決定の全文はこちら→集団的自衛権閣議決定全文
まず最初に、
大事な大事な話ですので、
必ず、安倍首相の会見をご覧下さい。
あ、削除されてる・・・(なんでやねん!)
じゃあこちらを。
もしくは、「集団的自衛権 首相会見の全文」をご覧下さい。
この首相会見を見ること無く、
なんとなく「反対」している人が多いと思います。
なんとなく「戦争になるんじゃね?」と思ってる人が多いと思います。
なんとなく「説明不足だよ」と言ってる人が多いと思います。
最初から最後まで読めば分かりますが、
日本が戦争に巻き込まれることなんてありませんし、
むしろ戦争を避けるためですし、
しっかりと丁寧に説明してますよ(原稿無しですよ。スゴイなあ)。
説明が足りん!
と思うのはマスコミがきちんと報道しないからです。
日本のマスコミの報道のスタンス・考え方は中韓と全く同じ路線です。
→集団的自衛権に憂慮
平和憲法に反するのでは?
軍国主義なのでは?
こればっかり(げんなり)。
そもそも、日本のマスコミが・・・
中国と言ってること一緒っておかしくないですか?
ヤジ問題だの、号泣会見だの、くだらんことは後回しでよろしい。
まずはこの首相会見を国民に知らしめ(ノーカットで。何度でも)、
中身をじっくりと検証する番組を作って頂きたい!と思います。
まず、私はこの「集団的自衛権の憲法解釈変更」について、
明確に賛成であります。
色んな意見があると思いますし、色んな意見があっていいと思います。
もちろん反対意見・慎重意見も必要だと思いますし、
反対したくなる気持ちも分かります。
以前の私だったらおそらく反対していたでしょう。
しかし、今の私は明確に賛成であります。
理由は3つあります。
1、集団的自衛権は、国連憲章で全ての国に認められた権利である。
(個別的自衛権と分けて考えているのは日本だけである)
2、日米同盟を強固なものにするために必要である。
(戦争が起きないようにするために必要なのは抑止力である)
3、中国の脅威は目前に迫っている。
(現実的対応である)
まず初めに言っておきますが、
戦争はダメです。
起こしちゃいけません。
これは大原則。
しかし、戦争をしたくてウズウズしてる国がお隣にあるのです。
誇大妄想じゃね?とお思いかもしれませんが、
中国の国防費は10年前の4倍になっているのです。
(約1317億ドル、前年比12.2%増。ちなみに日本は545億ドル)
中国の海軍が誇る空母「遼寧」。張子の虎という話もあるが・・・
現実に、中国と戦争になるかどうかは置いておきまして、
中国はその準備を着々と進めているのであります。
それから、彼らは国境の至る所で争いを起こしてますよ。
西も東も北も南も、です。
仮に私の言ってることが誇大妄想だとしても、
脅威を未然に防ぎ、未来の安全対策を計ることが国家安全保障の基礎でしょう。
そして、戦争を未然に防ぐのは、
平和憲法ではありません。
「抑止力」です。
これも大原則。
抑止力なくして戦争を防ぐことは出来ません。
アメリカとの同盟強化は明確な抑止力となります。
上記3つとも、現実的かつ常識的なポイントだと思いますが、
「反対」の立場の人の話は、
・平和憲法を守れ!
・日本が戦争する国になる!
・日本の若者を戦地へ送るつもりか!
と言った感情論が多いのでビックリです。
いや、平和憲法が国を守ってくれるならいいですよ?
世界から争いが無くなればいいですよ?
中国や北朝鮮が大人しく私達と仲良くしてくれればいいですよ?
でも、現実に中国が攻めて来たとして
憲法が私達を守ってくれますか?
守ってくれるのは自衛隊と米軍です。
こんなに可憐な女性の自衛隊員だっています。私達を守ってくれてるのです。
中国が攻めて来るはずがない?
じゃあ、チベットやウイグルや内モンゴルは?南沙諸島や西沙諸島は?
尖閣や沖縄が同じ目に合わないと言えますか?
沖縄には多数の中国人がすでに入り込んでますよ?
平和憲法のおかげで70年間日本は戦争せずに済んだ?
ごきげんよう。脳みそがお花畑になってますよ。
もちろん日本の平和は、平和憲法引いては日本の外交努力の賜物でありますが、
一番大きな理由は自衛隊の存在、それからアメリカの核の傘があったからです。
そんなはずない!
と思われる方は、今の日本に、
自衛隊が居なかったらどうなるか?
米軍基地が無かったらどうなるか?
を是非お考え下さい。
中国がレーダー照射事件を起こしたり、
防空識別圏を勝手に設定したり、
戦闘機を異常接近させたりしましたよ。
自衛隊が無かったら、米軍基地が無かったら、
こんなことをチマチマとするでしょうか?
しません。
もっと直接的に来ます。空母でやって来ますよ。
それから、忘れてはいけません。中国は核保有国ですからね。
(おまえらが北朝鮮の核開発反対とかちゃんちゃらおかしいわ!)
中国に「核を落とすぞ」と言われたら日本はひとたまりもないのです。
勘違いしちゃいけません。
日本が平和だったのは、
自衛隊の存在とアメリカの庇護があったからです。
日本は戦争を放棄している国ですが、
自衛戦争は放棄してないのです(と、憲法解釈している)。
当たり前の話ですが、
どこかの国が日本に攻めて来たら、
死に物狂いで戦う必要があるのです。
私も、
あなたも。
・・・
これが大原則ですよ!?
「若者を戦争で殺すつもりか!」とか
「自衛隊に死者が出るかも」とか
言ってる人はこの大原則が分かってない!
自衛隊は「日本を守るために戦う軍隊」ですよ。
戦って死ぬことはそりゃ誰だって恐ろしいことですが、
その覚悟が出来てない自衛隊員なんておらんわ!
そして私達一般民衆も
いざとなったら武器を持って戦わないといかんのだ!
武器がなければ、7番アイアン持ってでも戦わんといかんのです。
それとも・・・
戦わずして逃げ出しますか?
祖国を捨てて逃げますか?
恥ずかしい限りですが、
私は2年前、まだ何も知らない時の話ですが、
「戦争で負け、中国軍が上陸して来たらどうするのか?」
と聞かれた時、
「家族を連れて逃げる」
と答えましたよ。
国<私
だと思ってました。今となってはこれは大間違いだと分かりますが、
当時は国より自分が大事だと、本気で思っていたのです。
違います。
国>私
なのです。
国があって初めて、
私達は安心して暮らして行けるのです。
国を奪われるということがどういうことか?
世界の歴史を見れば一目瞭然。
淘汰されるのです。
命、財産、土地はもちろん、血が淘汰されるのです。
言語を奪われ、信教を奪われ、暮らしを奪われ、
長い時間を掛けて魂を断ち切られるのです。
今、アメリカに純血の黒人はほとんどいません。
また、先祖のことを知ってる黒人もほとんどいないでしょう。
祖先がどんな暮らしをしていたかも、
どんな言葉をしゃべってたかも分からないでしょう。
完全にアメリカ人になってますよね。
また、純粋なインディアンもいません。
全て抹殺されるか、混血となってしまったのです。
つまり、男は殺され、女は侵略者の子を産まされるわけです。
南米全土でも全く同じことが行われました。
多くのアジア植民地でも同じようなことが行われました。
「はーーー?今どき・・・何言ってんの?」
と思うでしょうけれども、
今、中国北西部のウイグルでは全く同じ事が起きてますよ。
(この動画は必ず見て下さい!)
土地は核で荒れ、宗教を奪われ、言葉を奪われ、収入を奪われ、
ウイグル人男性は結婚することすら出来ず、
若いウングル人女性はゴッソリと内地に連れて行かれるそうな。
ウイグル人であることを奪われ、中国人に同化させられているのです。
黒人やインディアンがアメリカ人になったように。
これは現在進行形の話です。
占領され、統治される。というのは、
多かれ少なかれそういうことなのです。
そうならないためには、
国民一人一人が
「有事の際には最後まで戦う」
という覚悟を持つ必要があるわけで、
軍事力という「抑止力」を持つ必要があるわけです。
平和を愛する温厚な民族だったウイグルは、
対抗する軍事力を持たなかったばっかりに・・・中国に占領されてしまいしたよ。
私達は「テロ=悪」と決めつけてますが、
もちろん無辜の民を巻き添えにする無差別テロは言語道断ではありますが、
何故彼らがテロリズムに走るのか?
彼らは単なる愉快犯なのでしょうか?
彼らは何のために自分の命まで賭けてテロに走るのでしょうか?
何故、世界には争いが溢れているのでしょうか?
・・・
有事の際には米軍がなんとかしてくれるんでしょ?
じゃあ、自分達の国は自分達で守らなくてもいいのでしょうか?
感情論で集団的自衛権に反対している人には、
根本的に「自分の国は自分達で守る」という意識が
ゴッソリ抜け落ちているのですよ。
一見まともな事を言ってるこの一橋大学の教授でさえも、
国を守るにはどうしたらいいか?
という視点が全くありません。
アメリカの言うなり、アメリカの子分、アメリカと一緒に戦争、こればっかりです。
安倍政権の集団的自衛権行使容認について、
「自衛隊を戦争出来る軍隊にする、というのが安倍政権の狙い」
と断言してます。
ちょっと待てい!
なんか大きな勘違いがありますよ。
自衛隊は最初から「戦争出来る軍隊」ですよ。
そのために毎日訓練してるわけですし、
人を殺すための戦闘機だって戦車だってあるわけです。
「自衛隊は戦争するためにあるのではない」
「自衛隊は災害時のレスキュー隊である」
とでも思っているのでしょうか?
どう考えても、自衛隊は戦争用の軍隊であります。
もちろん、戦争と言っても「自衛戦争」に限られますよ。
私達の命や財産、国を守るために戦う軍隊なのです。
そして国を守る為には、
最大限の努力、最大限の用意
をしなければなりません。
相手に突かれる「スキ」があってはならんのです。
その為の「集団的自衛権」じゃないですか。
この視点がそっくり抜け落ちているのです。
侵略戦争を仕掛けられることを全く想定していないのです。
そもそも、この教授は否定的に捉えてますが、
アメリカの「共に血を流せという要求」は当たり前の話でありまして、
アメリカは日本の為に血を流す。
でも、日本はアメリカの為に血を流さない。
というのは、対等な同盟関係ではないでしょう。
そんな国の為に、アメリカ兵が本気で戦ってくれるとでも?
私はアメリカという国はあまり信頼出来るものではないと思ってますし、
出来れば日本単独で自衛が出来ればそれが一番だと思いますが、
現実的には、
中国に対抗するにはアメリカとの同盟は絶対不可欠。
これは誰も否定出来ないと思いますがいかが?
自衛隊は殺傷能力を持った軍隊なのだ。
国を守る。
これは国民の代表である政治家が一番に考えなければならないことですよ。
「いかなる事態でも国民の命と平和な暮らしを守り抜いていく。私にはその大きな責任がある」
と安部総理は言ってます。
私は、日本の総理大臣のこういう発言を初めて聞いた気がします。
きっと普通の国なら「拍手喝采」でしょうけれども、
日本だと「シーン」となりますね(笑)。
そして何故か「そのために軍国主義に走るのか?」となりますよ。
私達戦後教育世代は、
この「国を守る」という視点が悲しいくらいにないのです。
日本は平和で当たり前であると思っています。
私もそういう風に教育されましたよ。
戦争は悪。
そう学校で教えられました。
だから潜在的にそう確信してる人がほとんどなのです。
だから、反対論者は、
「日本が戦争する国になるぞー!」
と言って脅すわけです。
戦争は悪!戦争は悲惨だぞ!と洗脳されてる私達は
コロッと・・・戦争はダメだよ安部総理!となってしまうのです。
しかし!
実は、戦争は、単なる外交手段の一つなのです。
戦争の結果はそりゃ悲惨ですよ。絶対避けなければなりません。
避けるために最大限の努力をしなければなりません。
でも、戦争自体には善も悪もないのです。
仮に一方的に仕掛けられたら、受けて立たねばならんのです。
これが自衛戦争ですよ。
この戦争・・・悪ですか?
「戦争」の反対は「平和」ではなく「話し合い」なのです。
話し合いでどうしても折り合いが付かない場合に、戦争となるのですよ。
もちろん、裏には操ってる人達がいるわけでして、
この人達にとっては戦争も単なる金儲けの手段であるのですが・・・
ちなみに「平和」の反対は「無秩序」。
対外的に軍隊や国際法が機能しない状態、
国内的には警察や法律が機能しない状態
のことを「無秩序」と言います。
ケンシロウが居なければ、世界は無秩序になるわけです。
つまり、平和の為に必要なのは、
ケンシロウなのです(笑)。
つまり、
戦争を否定したところで、平和にはならないのです。
むしろ、戦争を直視し抑止力(ケンシロウ)を持つことが平和に繋がるのですよ。
現に、最強の抑止力である「核」を持ってる国は、
そう簡単に攻められたりしませんよ。
戦争を引き起こすことは度々ありますけどね。
戦争、戦争と反対派の方は言いますが、逆です。
集団的自衛権を否定すればするほど、中国は喜び、戦争が現実味を帯びるのです。
集団的自衛権の一番の意味は
「戦争を起こさないための抑止力」です。
さて、前述した3つのポイントを良く見てみましょ。
1、集団的自衛権は、国連憲章で全ての国に認められた権利である。
つまり、集団的自衛権は世界中の国に認められてる権利なのであり、
「権利は有するが行使できない」なんてことを言ってるのは日本だけなのです。
集団的自衛権とは何なのか?
自衛権、つまり「正当防衛」の権利であります。
その対象を「自分だけ」なのが「個別的自衛権」。
その対象を「仲間」まで含めたのが「集団的自衛権」です。
分かりやすく言えば、
友達の米本君が、不良に殴られても黙って見てるしかないのが「個別的自衛権」。
友達の米本君が、不良に殴られたら助けてやるのが「集団的自衛権」です。
もし、あなたが不良だったらどうします?
私なら、まず友達の米本君からボコボコにしますよ。
日の本君は自分が殴られるまで黙って見てるわけですから、
米本君をKOしてから日の本君をボコボコにしますね。
各個撃破。戦術の基本です。
そして、ボコボコにされるのを黙って見てた日の本くんを米本君は恨むでしょう。
「なんで助けてくれなかったのか?」と言うでしょう。当たり前の話です。
これは、よく言われる日米だけの話じゃなくて、
例えば、自衛隊がPKOなどで海外派遣された時の例ですが、
隣にいるオランダ軍のキャンプ地が
無法な武装集団に襲われても助けることが出来ず、
目の前でオランダ軍とテロ組織が戦っていても
見物するしかない・・・
これが個別的自衛権なのです。
次に危険にさらされるのは自衛隊だと分かっているのに、です。
これが逆ならオランダ軍は助けてくれるのに、です。
オランダ軍から見れば「おまえら正気か!」って話でしょう。
自衛隊員からしても「俺らに死ねというのか!」って話ですよ。
世界の常識からかけ離れた話ですし、
攻撃されるまで待つってことがどれだけ戦術的にマイナスか?
実際に自衛隊の身になってみろ!と言いたいです。
そして、これは大事なポイントなのですが、
日本は「自衛権」しか持っていないのです。
憲法によって「侵略戦争」は絶対出来ないのです。
正当防衛による軍事行動しか出来ないのです。
ってことは憲法が改正されて「日本は戦争しても良い」とならない限り、
「日本が侵略戦争する国になる」なんてことは絶対ないのです。
確かに、アメリカの戦争に巻き込まれる懸念はあるでしょう。
国際協力という名目で「戦地」に自衛隊を派遣することもあるかもしれません。
しかし、「戦闘参加はない」と安倍首相は明言してます。
派遣しても「後方支援」や「駆けつけ警護」などに限定されるのです。
これが「限定容認」でありまして、
・日本と密接な関係にある他国への武力攻撃が発生し、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある。
という場合に限られるのであります。
この国民というのは、日本人のことを指すのでしょうから、
要は・・・異国の地においては滅多なことでは集団的自衛権は発動しないってことです。
発動するとしたら、日本近海での戦闘や日本企業の利益が関係する場合、
また日本人の生命が直接関係する場合でしょう。
反対派の方達はこの「限定容認」をどう捉えているのでしょうか?
それでも「日本が戦争に巻き込まれる」というのでしょうか?
確かにアメリカに追随するリスクはあります。
裏でほくそ笑んでるヤツラもいるでしょう。
しかし、中国の脅威に比べれば、
ライオンとチワワ
お金が掛かるチワワではありますが(笑)。
2、日米同盟を強固なものにするために必要である。
今回の集団的自衛権の行使容認については、アメリカからの圧力が明確にあります。
先ほど上げた一橋大学の教授の言ってることも納得する部分が多いです。
アメリカの世界戦略の変換。
アメリカ国民の反戦意識。
アメリカ財政の破綻。
アジアのリバランス戦略。
まあ、これはオバマ大統領というより・・・国際金融資本の戦略ですけれども。
しかし、この教授、おかしなことを言いますね。
「中国が一番恐れているのは日本の軍事大国化」
うん。これは分かりますよ。
だからこの集団的自衛権の行使容認にも中国は大反対してますよ。
(そして日本の多くのマスコミも中国と同じ見解である)
オカシイのは次。
「また、アジア諸国も日本の軍事大国化を恐れている。特に韓国が顕著です」
ア、アジア諸国が日本の軍事大国化を恐れている???
誰がそんなこと言ったのさ?
どこの国が言ったのさ?
特に韓国が顕著?
特にってなんだよ。中国の他は韓国と北朝鮮だけでしょ(笑)。
むしろ他のアジアの国々は、
日本の集団的自衛権行使に大賛成ですよ?
→フィリピン大統領、集団的自衛権支持
→李登輝氏、日本の集団的自衛権容認を評価/台湾
→ベトナム報道官、集団的自衛権の行使容認「関心ある」
→日本の集団的自衛権行使を東南アジア各国が支持
これが現実。
実際は、
「アジア諸国は中国の軍事大国化を恐れている」
でしょう。
この話は「アジア諸国は皆、日本が嫌い」理論と一緒ですね。
実際、アジア諸国で反日な国は3つだけ。ほとんどの国が親日です。
この教授、ゴリゴリの自虐史観左巻きオヤジですわ。
日本がアジア諸国から嫌われていると思ってるんでしょうね。
しかし、アメリカが軍事コストを日本に肩代わりして貰いたい!
と思っているのは事実でありましょう。
集団的自衛権が行使出来るようになれば、
日本の軍事負担も増え、比例して軍事費も増え、利益を得る人達もいるのでしょう。
しかし。
細かい点や多少理不尽な点は置いておきまして、
日本の安全保障を考える上で最も重要なのが
日米同盟なのです。
アメリカはパワーが落ちてると言われますが、
それでもその軍事力は断トツで世界一ィィィィィィィィ!なのであります。
この世界最強のジャイアン国家を敵に回すことだけはしてはならないのであり、ジャイアンは味方だと大変心強いのであります。
このジャイアンこそが、
中国に対して最強の抑止力なのです。
中国が現状尖閣に手出し出来ない最も大きな理由はなんだと思います?
彼らは憲法9条なんて屁とも思ってませんよ。
沖縄の米軍基地の存在こそが中国の侵略を歯止めしているのです。
米軍が居なくなってみなさいよ・・・
ヤツラは武装漁船を大挙して尖閣に向かわせ、
座礁したとか言って上陸し、
漁民保護とか言って軍隊を動かし、いつのまにか不法占拠してしまうでしょう。
この手の無人島の領土問題は「実行支配」してしまえばコッチのもんじゃい!というグレーゾーンなルールがあるんですよ。
取り返そうとすると軍事衝突になるわけで、
そうなると向こうは「攻撃された!」と言い出すわけです。
だから今回の集団的自衛権の問題でも、武装漁民などの不法占拠など
「グレーゾーン」に対する対処も法制化すると言ってますね。
フィリピンでは実際に起きた話です。フィリピン国内で米軍への反感が高まり、米軍をフィリピンから追い出した途端・・・
嵐のスキをついて南沙諸島を中国が実効支配。
いつの間にか建物を建てて「我らの領土」だと言ってるわけです。
今も揉めに揉めておりますが、
結局フィリピンは米軍を呼び戻すことにしたのです。
この日米同盟を強化するのに・・・
集団的自衛権は絶対的に必要なのであり、
集団的自衛権が認められれば、
戦術上の作戦も一緒に行えるようになりますし、
集団的自衛権を前提にした軍事訓練なども行えるわけです。
集団的自衛権を容認することで、
(表面上は)対等な、確固たる軍事同盟となるのです。
アメリカがそれを望んでいるのであり、
今の日本を取り巻く環境で、これを断ることなど出来ないのです。
(だから公明党も折れた)
もし断ったらどうなります?
もともと「アメリカは日本を守る。でも日本はアメリカを守らない」という
現状がムチャクチャ理不尽な状態なのです。
「断る?じゃあ、勝手にしろ」
と言われたらどうします?
「尖閣?もう興味ないね」
と言われたらどうします?
喜ぶのはどこの国でしょう?
多分、次の日にでも中国は尖閣を取りにやって来ますよ。
というわけで、今の日本にとって日米同盟は不可欠。
仮に多少の理不尽な要求があっても飲むしかありません。
集団的自衛権は日米同盟強化という面から見ても必要なのです。
3、中国の脅威は目前に迫っている。
これはもう・・・今更言うまでもありません。
何故、侵略戦争をすることさえ出来ない日本が「軍国主義」と言われ、
四方八方にその触手を伸ばし、
至る所で衝突している中国には誰も何も言わないのか?
もう不思議でなりませんよ。
実際に、中国は現代の覇権国家であり、数多くの地域を侵略、収奪し、
奪った土地の民族を支配下に置き、圧政を敷いているのです。
このブログでも再三話題にしてますし、
→チベット虐殺、僧侶の焼身自殺多数。
→ウイグル族の民族浄化政策
起こした戦争や紛争の数もハンパじゃありません。
→中越戦争
→中印国境紛争
→中ソ国境紛争
現在もフィリピン、ベトナムと揉めてますし、日本とも揉めてます。
もちろん、尖閣諸島も本気で取るつもりです。
中国は「尖閣諸島は、わが国固有の領土であり、核心的利益である!」と宣言してます。
つまり「尖閣諸島は、日本が不法占拠しているのだ!」と言ってるのですから、
取れる!と判断すれば真っ直ぐ取りに来るでしょう。
(現在は米軍基地があるので無理)
そして、尖閣諸島はおろか沖縄まで分捕るつもりですよ。
え?沖縄も?
これは冗談でも何でもないですよ。
この動画は是非ご覧下さい。
もうビックリですよ。
沖縄のメディアはすでに中国側べったりなのであり、
多数の工作員が入り込んでいるのであり、
(基地の反対運動などをしてる人達はみんなそれ)
左翼まみれの洗脳教育が現在進行形で行われているのであります。
これを見てると中国ってしたたかな国だと思いますよ。
今まで、中国が武力を持って攻めてくることを前提に話してきましたけど、
もちろん、そのことも念頭に置いておかないといけないんですけど、
現代社会において、武力による直接領土奪取は
よっぽどな正当性が無い限り、
国際社会から袋叩きに合う可能性が高いですよ。
しかし、ロシアのクリミア併合の例を見て下さい。
ロシア系住民の保護を理由にクリミア半島を軍事掌握
↓
選挙でロシア併合を望む声が多数
↓
ロシア併合
と電光石火で領土奪取が完了しました。
中国はこれを興味深く見ていたと思いますよ。
「なるほど、この方法なら世界は何も出来ないのだ・・・」と。
つまり、沖縄を内側から支配し、米軍を追っ払い、日本から独立させる。
その上で、中国に編入させれば文句あるまい・・・と考えているのです。
まあ、それも沖縄に米軍基地があると無理な話でありまして、
この観点からも沖縄に米軍基地は絶対必要なのであります。
さて、仮に中国が尖閣を強奪したとしましょう。
その時日本は「中国が尖閣を自国領と言い出したのは1970年からではないか!尖閣は明確に日本領である。返せ!」等と国連に提訴したとしても尖閣は返ってこないのです。
(1970年頃に尖閣沖に石油が埋蔵してることが分かった。笑)
何故なら中国は国連の常任理事国でありますから「拒否権」を持っているわけで、国連として制裁を加えることは出来ないのです。
経済制裁は可能かもしれませんけどね。
でも、経済制裁を受けたロシアがクリミアを返しましたか?
NOでしょう。何があってもロシアがクリミアを返す気はないです。
中国だって仮に尖閣を取ったら絶対返しませんよ。
つまり・・・尖閣諸島は中国に取られたらお終い。
二度と返って来ないのです。
いずれにせよ、
中国の脅威は現実に差し迫ったものでありまして、
10年で4倍になった中国の軍事費は、
10年後には今の4倍になってるかもしれんのです。
「それでも中国が攻めてくるわけないじゃん!」
と思ってる方が沢山いるでしょうけれども、
中国は選挙が行われていない
一党独裁の「帝国」なのでありますよ。
つまり、共産党指導者(皇帝)の元で戦争が起こせる国なのです。
仮に失政や事件があっても次の選挙で負ける!なんてことがないのです。
日本とは根本的に違うのですよ。
それから、反日感情を煽る教育、報道を徹底的にやってますよ。
これは何のためでしょう?
少なくとも日本は中国の仮想敵国であるのは間違いないでしょう。
シャドーバンキングの破綻。
不動産バブル飽和によるゴーストタウンの出現。
中国バブルの崩壊は現実に起きる?起きない?
↓
今まで中国政府は、
超経済発展を担保にして中国国民の求心力を保っていたましたが、
それが崩壊したらどうなるのでしょう?
歴史上よくあるのが
「経済に対する国民の不満を、外に向ける」です。
第二次世界大戦でアメリカのルーズベルトがやった手法です。
中国が考える「外」とはどの国のことでしょう?
今、中国がやってることそのものじゃないでしょうか?
古今東西、戦争の原因となるものは色々とありますが、
一番多いのは「経済的要因」なのです。
太平洋戦争(大東亜戦争)の原因を「日本軍の野心」と思ってる人が多いですが、
実際の原因はABCD包囲網と呼ばれる経済封鎖でありました。
(石油を始め、資源が輸入出来なくなった。資源がない日本は・・・)
日本は譲歩に譲歩を重ね、経済封鎖解除を求めたけど、
ルーズベルト大統領に突っぱねられ戦争に突入したのです。
ちなみに、このルーズベルト大統領・・・
「戦争はしない」と公約を掲げて大統領になった人です。
脱線しましたが、
中国の経済状況を考えると、
中国がこれまで以上に凶暴化する可能性は大いにある!
と、私は考えています。であれば、
安部総理の判断は極めて現実的なのであります。
もちろん、中国と戦争になる・・・というのは現代社会において非現実的ですよ。
しかし、その可能性が1%でもある限り、
十分な対応策を考えるのが政治家の役割でありましょう。
安倍政権は軍国主義?
いいえ。安倍政権は、差し迫る脅威に備え、
日本の安全保障を第一に考えている至極真っ当な政権です。
冒頭でも言いましたが、
国の安全保障を考えるのが政治家の一番の仕事なのです。
そもそも、日本は自衛戦争しか出来ないのに
軍国主義なわけないじゃないですか(笑)。
軍国主義ってのは軍隊主導の独裁主義ってことでしょう?
日本の主権者は国民ですよ。中国と一緒にしないでもらいたいです。
集団的自衛権反対派は、どうやって中国の脅威から日本を守るのか?
どうやってグレーゾーンに対処するのか?
その具体的な意見を是非聞いてみたいものです。
これはロシア在住の日本人から見た集団的自衛権についての記事です。
何が正しいか?は自分で判断する他ありませんが、参考になりますよ。
最後に、
「憲法解釈の変更なんて卑怯だ。憲法改正をもって臨むべきだ」
という意見について。
まあ、こう言い出す人の多くは
「憲法改正は現実的には無理」というのが頭にあるわけでして、
実際、憲法改正には
「国会議員の2/3の賛成」
「国民投票の過半数以上の賛成」
が必要なのです。これだけでも大変なのですが、
憲法を改正するにしろ「どの部分をどういう風に改正するのか」という
無理難題な議論があるわけで・・・
この「憲法改正原案」を作るのが非常に困難な道だと思われます。
同じ改憲派の人でも意見は十人十色でしょうし、
ましてや政党が違えばまとめるのは不可能と言っていいでしょう。
不可能を可能にし、国会で2/3の賛成を得、
国民に説明し、国民の理解を得、そして国民の過半数以上の賛成が必要なわけで、
膨大な時間を掛けてなお、改正出来るかどうか分からない・・・
ってか国会の2/3の賛成というのがどう考えても至難。
ってか実質無理。
憲法改正とはそういう話なのです。
「憲法解釈の変更なんて卑怯だ。憲法改正でもって臨むべきだ」
と言ってる人は「どうせ無理だけどねー、あっかんべー!」
と舌を出してるのと同じなのです。
私個人は「憲法は70年前のものであるから、現代に合わせて改正した方がいい」と思います。
また「アメリカに押し付けられたものであるから、日本人が作りなおすべき」だとも思います。
しかし、この「アメリカが作った」というのがネックなのです。
アメリカは日本をずっと「自虐史観」の中に閉じ込めておきたい。
アメリカは日本をずっと自分達の都合のいいように操りたい。
だからアメリカは「憲法改正はNO」という立場になるわけです。
正規ルートでの憲法改正はほぼ不可能。
アメリカルートでのウルトラCも無理。
だとしたら、解釈変更しかないじゃないですか。
そもそも自衛隊だって解釈変更によって保持しているわけですし、
解釈変更であればアメリカは何も言わんわけです。
卑怯でも何でもないですよ。
そう言ってるあんたらの方が卑怯やんか。
・・・
集団的自衛権について、私が考えていることは以上です。
戦争とは何か?
反対派が言ってる「戦争」とは何なのか?
集団的自衛権が行使されたら日本は戦争する国になるのか?
国を守る為の最善の方法は何なのか?
みなさんも考えてみて下さいね。
最後に自衛隊の皆様に感謝して、この稿を終わります。
良かったら拡散願います。
↓
とても詳細な説明で勉強になります、
賛成、反対を唱える前にまず
全体像を理解することがとても大切ですね、、
Royさんコメント有難うございます。
管理人の浅次郎です。
よくわからないまま感情論で反対してる人が多いと思います。
一番大事なのは戦争を避けることです。
そのためには抑止力を高めるのが最善の道だと、私は思います。
賛成、反対どちらでもいいのですが、
よく勉強し、調べてからにしたいものです。
教えて下さい。万が一中国が尖閣をとりに攻めてきて、あなたの言うように憲法解釈がされていた場合、自衛隊とアメリカは中国と戦い、尖閣を取り戻す。そのあとはどうなりますか?負けた中国は大人しくなりますか?
ししんさんコメント有難うございます。
戦争にならないための集団的自衛権ですが、
もし尖閣をめぐって戦争になったとして、その後の話ですね。
これは戦争の結果と、
その後に結ばれるであろう条約によります。
戦争は外交の延長線上のものですので、
当然後始末も外交によって行われます。
日本・アメリカ側が勝てば、日本に有利な条約が結ばれるでしょう。
(考えられるのは賠償金、前線基地の放棄、戦力の削減などでしょうか)
負けた中国が大人しくなるかどうかですが、
ちょっとこれは分かりません。
共産党政権が続くのであれば、
一旦大人しくなるかもしれませんが、
先々はまた暴れ出すでしょう。
しかし、仮に戦争に負けたら、
共産党政権は潰れてしまうかもしれませんよね。
そうなると・・・中国は生まれ変わるかもしれません。
(アメリカ主導の民主主義国家が生まれる?それは無理か?)
以上、素人意見です~。