熊本地震を被災し、地震保険(家財)について考えた話。

2016年4月14~16日に起きた熊本地震。管理人の住む熊本市東区は震源地付近。被災した時の様子を写真・画像とともにブログに書きたいと思います。震度6強だと家の被害はどうなるのか?地震保険は下りるのか?金額は?建物は?家財保険のポイント・計算方法・査定方法は?大事なのは、必ず証拠写真を撮り、リスト化しておくこと!

 

もう大丈夫だろ!と思っていた矢先・・・再び襲ってきた激震。

 

「う、うわあああああ!」

 

2016年熊本地震「本震」

2016年4月16日、1時25分に起きた熊本地震の「本震」。
マグニチュード7.3、震度6強→後日、最大震度7に訂正

 

 

2016年熊本地震「前震」

14日21:26に起きた熊本地震の「前震」。
マグニチュード6.5、最大震度7、我が家は6弱

 

こんにちは!ブログ管理人の浅次郎です。

 

ほんと、

 

死ぬかと思いました。

 

ドドーーン!という爆音とともに、
ゴゴゴゴ!という激しい縦揺れが真下から突き上げ、
次にグワシグワシ!と我が家を激しく揺さぶったのです。

 

木造2階建ての我が家は、
ミシミシミシミシィィィッと悲鳴を上げ、
ガシャガシャーン!と何かが割れる音。

 

永遠にも思える恐怖の数十秒。

(実は数秒だったのかもしれん)

 

まだか!まだ収まらんのか!

 

ようやく揺れが収まると、
一緒に寝ていた子供たちを抱え、
着の身着のままで近くの公園に避難しました。

 

熊本地震被害画像26-1

近所の方が前日の地震の時に張っておいてくれたテントに子供達を入れ、
恐怖に震えること1~2時間。

 

その間もデカイ地震が何度も何度も襲い、
余震が収まる気配はなし。

 

避難した公園は決して広い公園ではなく、電柱や電線もあります。

 

ヤバイ、ココもヤバイ・・・。

 

小学校や中学校はすでに避難している人で溢れているという噂が流れ、暖房がついている・・・という近所のスポーツセンターに避難することにしました(この日は寒かったのです)。

 

熊本地震被害画像24-1

避難所でピースする娘。デカイ余震が度々来てて怖いはずだが(笑)。

 

 

熊本地震被害画像25

一歳6ヶ月の息子と自撮り。
夜中に何度も目覚めて泣くのです。寝れないよねえ・・・。

 

 

熊本地震被害画像30

家族で記念写真。スッピン掲載禁止無視(笑)。

 

 

熊本地震被害画像22避難所

広大な敷地に車中泊の車が200~300台。

 

熊本地震被害画像20

小学校に支援物資を取りに行ったのだが、小学校の運動場も車で一杯。
(支援物資は1家族に菓子パン1個、お茶1本だった)

 

何度も何度も余震が襲い、
(感覚的には5~10分に1回くらい)

 

眠れぬ夜を過ごし、

 

夜明けとともに、

 

我が家の被害状況を見に行ったのですが・・・

 

その様子は

私の想像以上に凄まじいものでした。

 

さて、

震度6強の直下型断層地震だと家屋はどのような被害になるのでしょうか?

 

もちろん地理的な要素地盤耐震構造築年数などによって変わるでしょうけど、
何かの参考になると思いますので出来る限りの画像をアップします。
(木造2階建て、築20年、丸山住宅、小高い丘の立地で、地盤は造成されたコンクリ)

 

熊本地震被害画像21

一階表道路側の一番大きいサッシが飛び出して破損(割れてはいませんが、フレームが歪んでしまってるので元には戻りませんでした)。これ・・・一人でやっと持てるくらいめちゃくちゃ重いのですよ。こうなるのであれば、雨戸を閉めておくべきだったのかも・・・。我が家の屋根はガルバリウム鋼板なので屋根の被害はありませんでしたが、ご近所の瓦屋根の家は相当被害を受けてました。

 

 

熊本地震被害画像6

地震発生とともに止まった時計(片付け中に気づいて撮影)。

 

 

熊本地震被害画像12台所

台所。冷蔵庫の扉も全部開いてたのですが、地震発生直後に閉じて脱出。停電は丸2日続きましたが、このおかげで冷蔵庫の中の食料は傷まずに済みました。ちなみに、冷蔵庫の棚に横に寝せて置いておいたビン類(お酒類)は全て落下して南無。お酒類が割れて溢れるとベタベタになって悲惨です。今後、ビン類は必ず立ててポケットに入れるようにします。上の棚に入れておいたキッチン用電化製品も全て落下。

 

 

熊本地震被害画像10

食器棚はこんな感じ。前日の地震後、食器棚の取手にゴムを掛けていたのですが、落下を食い止める効果しなかなく、中の皿類、コップ類、思い出のワイングラス、お気に入りの切子のぐい呑み、手作りの茶碗など・・・ほぼ全滅。少しは生き残りましたが、無傷の皿やコップは皆無です。前日の地震後、完全に固定しておくべきだったか・・・。

 

 

熊本地震被害画像9

電子レンジやトースター、炊飯器、パン焼き器なども全て落下。炊飯器はタイマーで朝炊けるようにしていたのですが・・・ひっくり返って悲惨なことになってました。

 

 

熊本地震被害画像13リビング

リビングは比較的無事でした。テレビ台はさすがに重かったらしく50cmくらいしか動いていません。テレビが倒れなくて良かったぁ!また、リビングの壁は「漆喰」のため、わずかにヒビが入っている程度(しかも自分で修繕可能)。

 

 

熊本地震被害画像14リビング

この家具が倒れていたら、玄関に繋がるドアが塞がるところでした。上部を固定していたので10cm程度しか動いていません。

 

家具固定

この家具は部屋の高さに合わせて購入したもので、上部にはネジ式のつっぱりがあって固定されています。まさか役に立つ時が来るとは・・・。

 

 

熊本地震被害画像11

玄関の靴箱は全て落下。何が困ったって・・・夜、逃げる時に靴を探すのに困りました。また、花瓶が落下して割れていたため、非常に危険でした(真っ暗闇だとほとんど見えないのです)

 

 

熊本地震被害画像16リビング

リビングの物置も多くのものが飛び出しています。ビデオカメラ、デジタルカメラ、アイロンなども落下してますが・・・無事でありますように。あと食卓用の醤油がこぼれていて悲惨なことになってました(笑)。

 

 

熊本地震被害画像15リビング

リビングの子供用の棚。電子ピアノの足の部分が曲がってましたが、倒壊はしませんでした。

 

 

熊本地震被害画像17子供部屋

子供部屋。子供用のタンスが倒壊。ここで寝てなくて良かった。

 

 

熊本地震被害画像18

私の部屋。あぶねえ・・・ブログ書いてたら本棚脳天直撃でしたー(笑)。

 

 

熊本地震被害画像4

一階廊下。このようなヒビが家中無数。どの部屋の壁紙もほぼ全滅。唯一リビングは「漆喰」なのでほとんど被害なし。漆喰すげえわー。

 

 

熊本地震被害画像5

和室の壁が一部崩れ。

 

 

熊本地震被害画像8

外付けの階段、陥没。

 

 

熊本地震被害画像7

裏から見るとこんな感じでコンクリが割れている。

 

 

熊本地震被害画像27

外壁の破損。細かいヒビは他にもたくさんあるが大きい被害はココだけ。今年の1月に外壁塗装をしたのだが・・・そのおかげだと思う。塗装する前だったらもっとボロボロだったろうなあ。

 

 

熊本地震被害画像28

コンクリが割れてヒビ。

 

 

熊本地震被害画像3

基礎のコンクリが一部崩落・・・

 

 

熊本地震被害画像2

中を見るとボルトがむき出し。

 

 

と、

 

我が家の見た目の損害はこんな感じでした。
(壁の中や床下がどうなっているかはまだ分かりません)

 

※建物の損壊があった方は、行政の窓口にて「り災証明(罹災証明)」の受付をされて下さい!一部損壊の場合は「被災者生活再建支援金」や「義援金」は受け取れませんが、色々と役に立つことが多いようです!→8市町が罹災証明書発行 「一部損壊」対象に

熊本市「り災証明」の発行について
益城町「り災証明」の発行について
南阿蘇村「り災証明」の発行について
西原村「り災証明」の発行について
阿蘇市「罹災証明」の発行について

 

テレビなどを見てると、

全壊・半壊した住宅が映し出されるので、

 

「アンタの家、大した被害じゃなくて良かったやん!」

 

と思われることでしょう。

 

全くその通りなのですが、

 

当事者からすると、

 

これでもとてもショックなのです。

 

少なからず修理費用・修繕費用が掛かりますし、家の構造部分がどうなっているのか?基礎の部分がどうなっているのか?傾いてしまったんじゃないか?という見えない部分が不安でしょうがないのです・・・。しかも、我が家の裏手は切り立った崖(高さ14~5m)。地盤が崩れたら家ごと崩落してしまいます。

 

多分、我が家の被害は、

熊本市東区における一般的な熊本地震被害だと思われます。

(もちろん多少の差はあると思います)

 

この日は停電の上に余震が続いていてドモナラズ・・・避難所でもう一泊。

片付けを開始したのはその翌日からでした・・・

 

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・・・

 

まだ、これを書いてる時点でも余震が続いていますので、
今後どうなるのかは分かりませんが、

 

大地震を経験して大事な点を二つ。

・地震保険(家財)には入っておいた方がいい。

・片付ける前に必ず被害証拠写真を撮っておく。

 

命が一番大事!

万一の災害に備えて緊急時の準備をしておく!

 

ということも今回重々身に染みましたが、
(熊本に大地震は来ない!と思い込んで油断していました)

 

今回ほんとに良かったなと思うのは、
地震保険に入っていたことです。
意外と知らない 地震保険のウソとホント

 

お金、の話です。

 

※以下、私は地震保険の専門家ではありませんので、もしかしたら間違ってる記述もあるかもしれません(主にネットの情報をまとめたものです)。不明な点は専門家に確認・相談されて下さい。

 

地震保険は、国と損保会社が共同で運営している公共性の高い保険であり、どの保険会社で加入しても保障内容、保険料は同じです(知らなかったのですが、保険会社に利益は発生しないそうです)。

 

また、地震保険には「建物」と「家財」の2種類あり、保険金額はそれぞれ火災保険金額の30~50%まで設定出来ます(必ず火災保険とセットで契約)。

 

地震保険の建物・家財比較

 

我が家の場合、
火災保険の月々の保険料が4,580円
その内、地震保険部分が850円。

地震保険の保障金額は、
建物・・・最大870万円
家財・・・最大150万円

という設定で契約していたようです。
(築20年の木造一戸建てです)

 

月々850円(年間10,200円)という価格が高いか?安いか?は分かりませんが・・・
入っておいて良かった・・・と、今、しみじみ思うのですよ。

 

熊本県は全国的にも地震保険の保険料が安い地域だったようです。

地震保険の年間保険料

我が家は木造建築なので、保障金額100万円あたり年間1,000円。
契約金額1,020万円(870万円+150万円)なので、

年間10,200円。

という計算になるんですかね。

 

この一覧を見ると・・・
都市部や津波の影響がありそうな都道府県
保険料が高く設定されているようです。

 

関東や中部地方は・・・熊本の約3倍ですね。保障金額も大きくなるでしょうから、木造一戸建ての場合、月に3000円以上の支払いになるかと思います。

 

「そりゃちょっと高いわ・・・」

 

と思われる方も多いと思いますが・・・

 

まあ、最後まで話を聞いて下さい。

 

で、今回の我が家のケース。

 

どこまで保障されるかはまだ分かりませんが、
(査定は1ヶ月以上後になると言われました)

 

地震保険は、このような感じで、

 

地震保険の損害区分

 

「全損」(100%)
「半損」(50%)
「一部損」(5%)

 

の3つの区分に分けられるのです。

 

火災保険の場合は実際の損害額が支払われるのに対し、地震保険の場合はこの3段階しかありません。→地震保険の査定方法

 

で、「建物」の場合、主要構造物(柱、外壁、屋根、基礎)などの損害額、消失、流失した部分の床面積によって認定されるのだそうな。

 

地震保険建物損害認定基準
損害を認定する基準

 

我が家の場合・・・「建物」は一部損?

 

確かに家中の壁紙に亀裂が入ってますし、外壁や基礎にも損害が発生してますが、見た目派手な損害・大きな損害はありませんし、床面積の5%と言われると・・・どういう査定になるのか分かりません。

 

こちらの方は半損という査定だったようですが、築30年の上、結構な被害が出ていた模様。→震度5強から学んだ木造住宅の地震対策・・・査定結果

 

我が家には大きな柱の亀裂などありませんし、外壁の割れも大きいものはありません・・・(細かいヒビは結構あります)被害が出ている地面の亀裂やタイルの剥がれは査定対象外?まじっす?

 

ちょっと納得行きませんが(笑)、
査定次第では「損害なし」という結論になるのかも?

(損害が5%以下だと1円も出ません。※追記、一部損になりました)

 

 

「う、う、嘘だ!」

 

と私も思ったのですが、

 

じゃあ、

地震保険はあまり意味がないのか?

 

というとそんなことはありません。
地震保険は必要?

 

地震保険が火災保険などと違う点は、

・修理費用、損害額の補填ではなく、生活立て直しの一時金。

という役割を持っていることです。

 

つまり、査定は厳しいものではなく、
ある程度融通が効く・・・ということ(査定の方にもよります)。

 

しかし、意外と家は頑丈であり、そう簡単に壊れたりしません。

 

なので、

 

大事なのは「家財」保険なのです。

 

結論を言っておくと、

 

「建物」よりも、「家財」の地震保険に入っておく!ということです。なぜなら・・・

 

家財は被害に遭いやすく、

保険も下りやすいからです!

 

地震保険の建物・家財比較

「建物」「家財」両方とも契約することも出来るし、片方だけでもOK。経済的余裕が無い場合でも「家財」だけなら保険料も安く済むのだ!例えば300万円保障の家財なら・・・熊本なら年間3000円(月250円)。東京でも年間9,390円(月あたり782円)です。

 

家財保険のみだと、

地震保険はかなり安いのです!

 

その上、一部損・半損になりやすく、保険が下りやすい!

(建物は結構な被害がないと一部損・半損になりにくい!)

 

し、知らんかった!

 

という方も多いのではないでしょうか?

(私も知りませんでした)

 

しかし、「家財」のみの場合、大津波が発生して家ごと消失!震源地近くで家が全壊!なんてことになった時に「家財」の限度額までしか保険が下りないので注意が必要です。最悪の事態に備える場合は、やはり「建物」にも加入しておいた方がいいでしょう。

 

で、家財の地震保険の場合、どうやって補償金額計算されるかというと・・・家財の購入金額や購入時期などは一切関係なく、「分類ごと」にポイント制で加算していくのです。細かい査定は一切行われません(大災害時なのでそんな時間も余裕もないのです)。

 

電気器具類・・・2.5%(最大20%)
(「電子レンジ・オーブン」「テレビ」「冷蔵庫」「パソコン」「ステレオ」「洗濯機」「ファンヒーター」「掃除機」)

食器陶器類・・・1%(最大5%)
(「食器」「陶器置物」「調理用具」「食料品」「漆器」)

家具類・・・4%(最大20%)
(「食器戸棚」「タンス」「サイドボード・仏壇」「机・イス」「食堂セット」)

衣類寝具類・・・15%(最大30%)
(「衣類」「寝具」)

身の回り品その他・・・2.5%(最大25%)
(「カメラ」「メガネ類」「書籍」「靴」「鞄」「楽器(ピアノ)」「スポーツ用品」「CD」「人形」「装身具」)

 

例えば、
100万円のテレビが壊れても2.5%にしなかりませんし、食器が100枚割れても1%にしかなりません(その中に陶器や漆器や調理用具などがあれば最大5%にはなります)。また、衣類・寝具類などは大きな損害じゃないと認められないようです(津波で全てを失くした人とベッドに傷が入った程度の人は同列にならない)。

 

こちらの体験記が非常に分かりやすいです!
良かったら隅々までご覧下さい。
理解不足だった家財地震保険

 

これら損害ポイントを合計し、

10~30%・・・一部損(保険金5%)
30~80%・・・半損(保険金50%)
80~100%・・・全損(保険金100%)

だった場合に保険金が支払われるわけです。

 

我が家の場合・・・家財の保障はMAX150万円なので、
一部損なら75,000円、
半損なら750,000円、
全損なら150万円です。

 

が、先ほどの体験記にもありました通り、衣類寝具類の30%は津波や全壊などの被害じゃないと適用されませんので、我が家の場合も一部損か、半損というところでしょう。

 

で、これは査定と言っても・・・口頭による応答が基本で(破損したものは捨ててしまってOK、必要なものは買い替え、修理してしまってもOK。だだし、出来る限り写真を撮っておくこと)、マニュアル化されたポイント制でありますので、

 

・証拠写真

・損害物のリスト化

 

がヒジョーに大事なわけです。

 

証拠写真はもちろん・・・上記「分類ごと」にリスト化しておくことをオススメします。必ず査定の人から「分類ごとに質問」があります。予めリスト化して返答を用意しておくのです!

 

こんな感じでね!
(実際にはもっと細かく。出来れば写真付きで)

 

家財被害リスト化の例

■電気器具類(一つ2.5%)
「電子レンジ・オーブン」 電子レンジ落下。扉に傷。
「テレビ」 50cmほど移動するも無事
「冷蔵庫」 食器棚にぶつかったらしく側面に傷。
「パソコン」 モニター落下。傷。
「ステレオ」 地震後、音が飛ぶ。
「洗濯機」 50cmほど移動。排水部分を破損したので交換。
「ファンヒーター」(エアコン) 地震後、異音がする。
「掃除機」 充電器が落下。醤油まみれに。

■食器陶器類(一つ1%)
「食器」 100点以上破損
「陶器置物」 花瓶3個割れる
「調理用具」 鍋のフタが壊れる。炊飯器・パン焼き器落下、傷
「食料品」 多くを破棄
「漆器」 無事。

■家具類(一つ4%)
「食器戸棚」 扉部分破損 ガラスにヒビ
「タンス」 天板落下 傷
「サイドボード・仏壇」 50cmほど移動するも無事。
「机・イス」 本棚の下敷きになって歪みが。
「食堂セット」 無事

■衣類寝具類(一つ15%)
「衣類」 無事
「寝具」 無事

■身の回り品その他(一つ2.5%)
「カメラ」 落下。見た目無事。
「メガネ類」 メガネ一点下敷きに本棚の下敷きに。廃棄。
「書籍」 本棚から落下。ガラス片と混じった数点は廃棄。
「靴」 多数落下。割れたガラス片が混じったものは廃棄。
「鞄」 食器棚の下敷きになり、ガラスまみれに。廃棄。
「楽器(ピアノ)」 足の部分が曲がる
「スポーツ用品」 ゴルフ道具が転倒。大きく傷が入ったので廃棄。
「CD」 多数落下。割れたものは破棄。
「人形」 無事
「装身具」(アクセサリー) 避難中にイヤリング喪失

 

ポイントは、

 

・どんな小さなキズでも
・どんな小さな被害でも
・見た目は変化がなくても

 

報告するということです。
特に家具や家電などは外見上に大きな被害や故障が無くても、「転倒した」「落下した」ということであれば内部構造が傷んだと思われポイントが加算される・・・可能性があります(実際破損している可能性があるのですから)。また、地震の後片付けで「廃棄」したものも残さず報告しましょう。

 

「椅子や机は大丈夫ですか」

 

と聞かれて、

 

「はい。大丈夫です」

 

と見栄を張るのではなく、

 

「机の上の花瓶が割れて傷がつきました」

 

などと答えるようにしましょう。査定で認められるかは分かりませんが、証拠写真があれば説明しやすいでしょう。これで4%ですから大きいです。
もちろん真っ赤な嘘はダメですよ(笑)。
それを証明するために「写真」を撮っておくことが重要なのです。

 

これは「知らない」と大損してしまう可能性があるので、
よくよく注意しておく必要があります。

 

査定で合計30%を超えれば半損の保障が受けられます。
(一部損とは大違いです)

 

私の場合、家財MAX150万円の50%なので・・・75万円です。
(一部損だと75,000円です)
(追記、我が家の家財査定は「半損」となりました)

 

建物の方は保険金が出るかどうか分かりませんが・・・

家財で半損が認められれば、
これを家の修復費用や急な出費に回すことが出来ますね。
(地震の保険金は地震の為に使わなくてもいいのです)

 

先ほども書きましたが、

 

地震保険は、

・修理費用、損害額の補填ではなく、生活立て直しの一時金。

という意味合いが強く、
あるのと、ないのとでは大違いであります。

 

今回、私の住む熊本市東区はまさしく震源地付近でありまして、
ドーン!と来た時は本当に死ぬかと思いましたが、

 

実際に、全壊・半壊している家は少ないです。

 

熊本地震被害画像1
我が屋からの風景(青色は雨対策のブルーシートです。屋根の被害は比較的多いですが、倒壊している家は・・・近所を見て回ってもありません)

 

家は、そう簡単に全壊・半壊しないのです。

 

つまり、今回の熊本地震でも全壊、半壊と行った甚大な被害が出ているのは、震度7の震源地だった「益城町」周辺や地盤が崩れた「南阿蘇」などの一部、あるいは建物が古かったり、地盤が悪かったり、耐震性能が弱い建物だったりした場合でありまして、

 

多くの被災地の「建物」は
「一部損」なのだと思われます。
(もちろん被害状況、査定によります)

 

なので、地震保険で大事なのは・・・

 

「家財」の方。

 

家財は、被害の範囲が広く浅く、
保険金が出やすいのです。

 

そして、ちゃんと証拠画像を撮っておき、
ちゃんとリスト化しておけば・・・「半損」になりやすいのです。

 

地震保険に入るなら、

「建物」よりも「家財」を優先した方がいいと思います。
(何より「家財」の保険料は安い!月額にして数百円だと思います)

 

実際、私の周りでも・・・「建物には入ってるけど家財には入ってなかった!(涙)」という声はヒジョーに多いです。熊本で大地震が起きるとは思ってない方も多く・・・地震保険に入ってない方も多いです。

 

経済的余裕がある場合や、耐震構造に不安がある場合、また津波の心配がある場合や近くに活断層がある場合は、「建物」も一緒に検討するといいと思います。

 

・・・

 

今回の熊本地震。

 

めちゃくちゃ怖かったし、
ホント死ぬかと思いましたが、
(まだ余震が続いてますが)

 

起きてしまったもんはしょうがないし、
自然の前に人は無力だし、
生かされたのであれば、
復興に全力を尽くさねばなりません。

 

熊本地震被害画像31

地震があった2日後・・・宮崎から支援に来てくれた方主催でバーベキュー。ありがたくて涙が出ました。

 

哀しみや苦しみは乗り越え、
前を向いて行くしかない。

 

東日本大震災の時、

家も家族も全てを失くした方がそう言っていたのを思い出しました。

 

また、今回の地震で、地域の皆さんのご親切には涙が出る思いでした(頂いたおにぎり・・・生涯で一番美味しかったです)。遠く離れた友人やお客様から頂いたメッセージには大変勇気づけられましたし、家族の絆もとても深まったと思います。

 

不謹慎ではありますが、

悪いことばかりではありません。

 

この経験をバネに、懸命に生きてゆかねば・・・と思います。

 

・・・

 

日本は地震の国。

 

いつどこで、また大地震が起こらないとは限りません。

 

大地震リスク全国地図

赤が濃い地域は30年以内に大地震が来る確率が高いのだそうです。熊本で大地震はないと言われていたのですが・・・

 

この記事が何かの参考になれば嬉しいです。

 

熊本地震がんばるけん

 

最後に、
今回の熊本地震で亡くなった方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方達に心よりお見舞い申し上げます。前を向いて頑張って行きましょう。

 

 

【追伸】募金のお願い

どんな形でもいいです。被災した熊本に支援の手を頂けたら嬉しいです。

熊本支援今私たちに出来ること

【随時更新】熊本支援、私たちにできること。

 

 

 

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