2021年6月米雇用統計回顧。今後はドル高?ドル安?

2021年7月2日、2021年6月の米雇用統計が発表されましたが、為替はどう動いた?アメリカの雇用市場はどうなる?米株はどこまで上がる?今後のドル円の行方は?

 

どもども。asajiroです。

イギリスでは来週から新型コロナの規制が全て撤廃されるんだそうな。

 

 

飲食店、夜のお店、イベントの収容人数制限なども撤廃されるんだって。

7月5日の時点で英国成人の64%が2回のワクチン接種を完了。
86%が少なくとも1回の接種をしているんだそうな。

 

じゃあ、さぞかし新規感染者が減っているんだろうかと思いきや・・・

 

現在1日あたりの新規感染者2万7000人。しかも明らかに増加傾向。

 

日本は「1000人」で

「マジで東京オリンピックやるの?」

「やるとしても無観客がいいんじゃない?」

という声が多いわけですが・・・

かたやイギリスでは「規制解除」。

 

この差はなんなのかと言うと・・・

国民性の違いもあるかもですが、それより何より

ワクチン接種率の違い。

 

イギリスは1回目86%、2回完了が64%。

日本は1回目26%、2回完了が15%。

 

ズンズンとワクチン接種が進んでるけど・・・まだ高齢者も終わっていない。

 

イギリスの例のようにこれだけ接種率が高くなると・・・

重症者・死者の数が激減するんですな。

イギリスでの死者はココ最近一桁から20人台と低い水準。

一時期は1日1000人とか越えてたんですけどね。

 

つまり、イギリスはもう重視するポイントを

「新規感染者数」から「重症者数」

に切り替えてるっとことでしょう。

 

そりゃそうですね。

ワクチンを打っても感染を防げるわけじゃありませんし、

あくまでワクチンの効果は「発症予防」「重症化予防」ですから。

 

このイギリスの例を見ると・・・・

未だに日本は「今日の新規感染者数は先週の同じ曜日より30人増えて・・・」なんて報道が凄くナンセンスな感じがしますね。

今後は日本も「重症者数」「死者数」で判断するべきじゃないでしょうかねー?もう新規感染者数で一喜一憂してもしゃーないでしょ。

 

さて、2021年6月の米雇用統計を回顧したいと思います。

 

■2021年6月米雇用統計結果

◎非農業部門雇用者数。予想:+70.0万人→結果+85.0万人
◎民間雇用者数。予想:+60.0万人→結果:+66.2万人
◎失業率。予想:5.7%→結果:5.9%

 

予想を15万人ほど上回る85万人。

しかし失業率は悪化して5.9%

 

ちなみに、木曜に発表された失業保険継続申請件数は、

予想338万人に対し、結果346万人。

先月の341万人から5万人増。

で、チャートがどう動いたかというと・・・

 


米雇用統計発表後のユーロドルのチャート。
最初はドル高に、そしてすぐにドル安に。上下に50pipsほど振れたあとはドル安になった。

 


米雇用統計発表後のドル円のチャート。
こちらも最初はドル高に振れたんだが、すぐ戻ってきて上下に50pips揺れた。そのあとはドル安へ・・・なんでだ?

 

なんでこうなったかというと、

アングル:強い米雇用統計、市場にくすぶる早期緩和縮小への警戒感

 

つまり、雇用情勢改善(=ドル高要因)とテーパリングへの不安(=ドル安要因)が

入り混じって反応したのが今回の雇用統計だったわけ。

 

予想は・・・

「雇用者増によるドル高」としていたので一応的中。

ただ、その後は上下に振れたあとドル安に向かったけどね。

 

さて、

問題は今後。

NYダウが最高値を更新してるんですよね。

テーパリング(緩和縮小)への不安が・・・とか言いつつ、

株価は最高値を更新するほど買われています。

 

これはもうバブルそのものだと思われますが・・・

一体いつまで続くんでしょうねえ。

 

いずれにせよ・・・ここ1~2年の間にナニかが起きそうな気がします。

とりあえず目下「ドル安」目線で。

 

さて、どうなりますやら。