2022年11月4日、2022年10月の米雇用統計が発表されます。先日のFOMCで0.75%の利上げとともに次回の利上げ幅を縮小することが示唆されました。いまだインフレ圧力は強いわけですが・・・さて、雇用市場はどうなってるのかな?
どもども浅次郎です。
昨日おこなわれたFOMCにて「0.75%」の利上げが発表され、
アメリカの金利は3.75-4.00%となりました。
ドル円の動きはこう。
146円~148円の間で激しく上下しましたが、
元サヤに戻って現在は147円くらい。
ドル高に動かなかったのは、
今後利上げのペースが減速すると思われる文言があったから。
ただ、9月のFOMCでは「来年に4.50-4.75%」がピークという予想でしたが、
現在は「来年に5.00%。あるいはそれ以上」という予想に変わってるみたいですね。
仮に目標が5.00%だとしたら、
これから0.25%ずつゆっくり利上げする形になりそうですね。
来月は0.50%かもしれませんが。
さて、
10月雇用統計。
まず前回の結果を振り返っておきましょう。
前回「9月米雇用統計」の結果は?
◎非農業部門雇用者数。予想:+25.0万人→結果:+26.3万人
◎民間雇用者数。予想:+26.5万人→結果:+28.8万人
◎失業率。予想:3.7%(前回3.7%)→結果:3.5%
ほぼ予想通りで若干増・・・という結果。
失業率は0.2%改善して3.5%。
チャートはどう動いたかというと・・・
米雇用統計発表後のユーロドルのチャート。
ユーロ安ドル高で反応。一旦戻るも・・・その後ドル高へ。
米雇用統計発表後のドル円のチャート。
80pipsほど激しく上下した後、ジリジリとドル高へ。
9月に行った為替介入の効果は薄く・・・
10月の後半からドル高が加速し、
ついに150円を突破。
これ以上のドル高は絶対容認出来ない!
と判断した日本政府は
10月21日の深夜に覆面介入!続けて24日にも覆面介入!
(投じた金額は約6兆円)
いや、覆面介入も驚きましたが、
金曜日の夜という時間帯にも驚きました。
完全に投資家の裏をかいて来ましたね。
さらに月曜日の朝にももう一発。
150円付近で買いを入れていた方は・・・
一撃でやられたのではないでしょうか。
これで市場は乱高下したわけですが、
今回は多少効果があったとみられ、
現在は147円前後で推移してますね。
で、冒頭でも書いたFOMCでも激しく上下しましたが、
イッテコイでやはり147円前後。
さて、そんな中で発表される今回の雇用統計ですが・・・
2022年10月米雇用統計の予想。
◎非農業部門雇用者数:+20.0万人
◎民間部門雇用者数:+20.0万人
◎失業率:3.6%
前回の数字より結構押さえた感じ、
失業率は3.5%から0.1%悪化して3.6%の予想。
ふむう。
雇用市場は堅実なものの多少鈍化する予想か・・・
平均時給も前年比5.0%→4.7%増に鈍化する予想。
急激な利上げの連続で
リセッション(景気後退)に突入したのでは?
という声も上がって来ているわけですが、
まだまだインフレ圧力も強く、
雇用市場も堅調。
しかし今回のFOMCでは利上げの
「累積効果を考慮する」という文言があったので、
今後の利上げペースは減速しそうですね。
つまり、次回(次回のFOMCは12月13~14日)の利上げは
「0.25~0.50%」となる可能性が高く、
利上げのペースは今後落ち着いたものになると思われます。
つまりつまり・・・
ドル高トレンドは一服する?
それとも、
まだまだドル高トレンドが続く?
さて、どっちだ?
という状況下で
今回の雇用統計が発表されるわけですが、
今回も、
あまり動かず!
と予想しておきます。
FOMCが行われたばかりですからね。
極端な数字にならない限り、大きな動きにはならんでしょう。
ではまた!