【浅次郎コラム】2021年6月20日、新型コロナ感染拡大による緊急事態宣言が解除され、都市圏はまん延防止等重点措置が適用されるそう。この件につき「解除したらまた増加する」「マンボウじゃ意味がない」「それでもオリンピックやるのか」「また医療が逼迫したら再度緊急事態宣言するんじゃないか」と言った声が出ている。
6月20に緊急事態宣言が解除されるみたいですねー。
で、東京など8都道府県に関しては
「まん延防止等重点措置」
に移行するみたいです。
この件に関し、
「緊急事態宣言解除したらまた感染増えるでしょ」
「マンボウじゃほとんど効果ない」
「医療逼迫したらまた緊急事態宣言すんの?」
「それでもオリンピックやるの?」
といった報道がなされてますな。
有名人や芸能人も批判ばかり。
まあいずれもごもっともであるのですが、
この「緊急事態宣言」の発出・解除の大きな判断基準となるのが、
・新規感染者数(10万人あたり)
・病床使用率
でありますよ。
殊更問題となるのが「病床利用率」。
いわゆる医療逼迫問題です。
しかし・・・これ、謎じゃないですか?
だって、海外の先進国では1日数万人の感染者が出ても医療崩壊していないのです(インドとかは別ね)。
アメリカなんてピーク時は連日20万人越えでしたし、
今現在でも1~2万人が新規感染しています。
(日本ではMAXが7,000人くらいです。現在は1000~2000人前後)
しかしアメリカで医療崩壊が起きたという話は・・・
聞かないですよね?
内閣官房参与の高橋洋一氏が
「日本の感染状況はさざ波」と発言して大炎上し、
辞任まで追い込まれたわけですが、
確かに日本は海外の感染者数に比べると「さざ波」なのです。
なのに何故医療逼迫問題が起きるのか?
これについては、
「政府と日本医師会に問題がある!」
と、
兵庫県尼崎市の長尾クリニックの長尾和宏院長がおっしゃられております。
■コロナ禍は日本医師会による人災?
この長尾先生は1年以上24時間体制でコロナ治療に当たっている町のお医者さん。
これは是非みんなも読んで欲しいー。
→「開業医に治療を拒否できないように」 日本一コロナ患者を診た「町医者」が語る日本医師会の問題
まとめると、
・9割以上の町医者がコロナ診察を拒否している。
・重症化を防ぐのに重要なのは初期診察と早期治療。
・コロナ感染者は全て保健所が管理している。
・コロナ感染者が増えると保健所がパンクする。
・早期治療していれば軽症で済んだ人が重症化してしまう。
・日本医師会は明確な指示を出さずこれらを放置している。
長尾クリニックは病院の外に「発熱外来」を作り、年中無休・24時間体制でコロナ患者を受け入れている。保健所は「年中無休の長尾クリニックに行け」と指示していたらしい。マジか・・・。
ドライブスルー診療をする長尾先生。
つまり、
・町医者がコロナ患者を受け入れて早期対応する。
・保健所と医療機関を切り離す。
・重篤患者のみ感染症指定病院に送る。
これをやれば、
医療逼迫問題が解決する上に、
重症化して亡くなってしまう方や重篤患者の発生を大幅に減らせるわけ。
実際、長尾先生は
「一人の死者も出していない」とのこと。
しかし世の中には凄い先生がいるなあ。
医者の鑑だよ。
この長尾先生の経験をマニュアル化して全国で共有すれば、
大多数のコロナ患者を救えるよね。
だけんどもしかし。
これが出来ないのが今の日本。
なんでこれが出来ないかと言えば・・・
■新型コロナによる医療逼迫を解決する方法は?
・多くの町医者がコロナ患者を受け入れていない。
・新型コロナが指定感染症2類相当のまま。
この2点なんですね。
つまり、この2点を解決すれば、
医療逼迫の問題は解決するわけ。
(更に死者も減る)
私はちょっと勘違いしていたのですが、
全ての町のお医者さんが「コロナ拒否」してるわけではなく、
長尾先生みたいにちゃんと受け入れてる病院もあるんですね。
この辺は「病院の方針」によって変わるということか。
しかし、「コロナ患者を受け入れる」というのが
病院にとって非常にリスクが高い事柄であるのも事実。
周りに受け入れる病院がなければ患者が殺到するわけですし、
本来の業務である一般外来や一般患者の治療に支障をきたすのは明白。
さらに、
「万が一院内クラスターが発生したら」
「スタッフが感染したら」
と考えると・・・ほんとリスクしかない。
こういう場合でもマスコミは
「報道の自由」なんて言いながら大々的に報道するでしょうからね。
コロナ患者を受けれたばっかりに風評被害に遭い経営悪化、倒産・・・
なんてこともあるわけです。
何より新型コロナ治療のノウハウがないし、
人的資源的という観点でも難しいでしょう。
だから、日本医師会が責任を持ってメッセージを出すべきなのに、
町のお医者さんの裁量に任せて放置。
「患者を助けようというメッセージを発しないのは、自分が医師であることを放棄しているに等しいと思います。」
これは長尾先生の言葉だけど、至極ごもっともだと思うね。
一番大事なのは人命じゃないの?
これは日本医師会の怠慢・・・
人災と言ってもいいのではないでしょうか。
それから、一番大きな問題が、
新型コロナが指定感染症2類相当。
だってこと。
感染症は危険度を5段階に分けてるんだけど、
新型コロナはSARSやMERSと同じ2類なんですね。
感染者の多くが無症状あるいは軽症なのに・・・です。
正体不明のウイルスだった昨年とは違い、
もう新型コロナについては多くの事が解明していますし、
治療のノウハウもありますし、
認可されてる治療薬もあります。
そしてすでに医療従事者に対するワクチン接種もほぼ完了しているはず。
さっさとインフルエンザ等と同じ5類にすれば、
町のお医者さんでも受け入れしやすくなるわけですよ。
(クラスターによる経営悪化や風評被害の心配をしなくて済む)
何より保健所を通す必要がなくなるわけで、
スピーディに初期対応が出来るようになるわけです。
・医療逼迫が解消される。
・多くの命が助かる。
・経済も普通に回せる。
どう考えても八方良しなんだけど、
これを何故やらないのでしょうか?
政府が悪いのか?
厚生労働省の問題なのか?
専門家委員会は何故この提案をしないのか?
提案はしてるけど認められないのか?
誰かが邪魔してるのか?
真相は分かりませんが、
これをやると「感染者が急増する」のは間違いないでしょうから・・・
それを恐れているのかもしれませんね。
菅総理が鶴の一声で
「新型コロナは2類から5類にする!」
と言ってくれればいいんですけどねー。
■新型コロナは今後どうなる?
結局の所、
・日本医師会はダンマリ。
・新型コロナは2類のまま。
ですから、
「新規感染者増」と「医療逼迫」はいつまでも続くでしょう。
光明は「ワクチン接種率」の上昇ですが、
「ワクチン接種はしない」
「様子を見てから」
という人もかなりいるんですよね。
これは名古屋市でのアンケートの結果なんですが、
これによると
「接種したい」が72.3%。
「接種したくない」が26.5%となっていますが、
接種したい72.3%の内、
「様子を見てから接種したい」が34.5%を数えるんですよ。
この「様子を見てから」がどの程度の期間を表すかは分かりませんが、
とりあえず「すぐ打つ」という方たちではないですよね。
すでに東京と大阪の大規模接種会場では予約がスカスカになってきたという話もありますが、
要するに、すぐ打ちたいと思ってる方は意外と少なく、
「コロナより副反応や後遺症が怖い」
「ワクチンを打つ必要がない」
と思ってる方が多数いるのです。
むしろ65歳以下であればこちらが多数派。
もしかしたら・・・
全体でも50~60%くらいが頭打ちになるかもしれません。
なので・・・仮にワクチン接種が進んでも、
新型コロナの感染者がゼロになることはないでしょう。
アメリカではまだ1日7000人前後の感染者が発生しているが・・・ワクチン接種率は70%を越えたところでコロナ規制を撤廃。ワクチン接種者はマスクの着用も不要になるとこのこと。
そうなると・・・いつまで
「今日のコロナ感染者は◯◯人でした」
なんてニュースをやり、
それに一喜一憂する日々が続くのか・・・非常に疑問です。
もう、ゼロにはならないんですよ。
今後は変異株もどんどん入ってくるでしょうねえ。
というわけで、
おそらくまた1~2週間後にはまた新規感染者が増えてくると思います。
そうするとまたマスコミが騒ぎ始めるわけですが、
あまり惑わされないようにしたいですね。
そうそう。私の両親はもう2回目のワクチン接種が済んだようです。
結構早かったですねー。
とりあえず高齢者と疾患持ちの方と積極的に接種したい方の接種が進めば、
あとは集団免疫で良いのではないかと思っています。
(ほとんどの人が掛かったことにも気づかない)
5類になれば自然そうなるでしょうけどね。
2類のままなら状況は何ら変わらないすね。
え?
新規感染者が増える中で
本気でオリンピックやるのかって?
まあその頃には65歳以上のワクチン接種はほぼ完了しているでしょうからね。
大きな問題はないと思います。
野球もサッカーも観客入れてやってるわけだし、
オリンピックも有観客で問題ないと思います。
そこはノウハウあるはずですし、
きっちりコロナ対策してもらえれば。
観戦するには「ワクチン接種」を条件とするのもいいかもね。
取り敢えずオリンピックはスポーツベットで
小銭を賭けしつつ楽しもうと思います!
ではまた!
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