【8月2日発表】2024年7月米雇用統計回顧。トレンド転換?

2024年8月2日、2023年7月の米雇用統計が発表されましたが、非農業部門雇用者数は予想を大きく下回る+11.4万人!失業率も4.1%→4.3%と0.2%悪化。潮目が変わったのか雇用市場は景気後退の流れになった?さて、為替はどう動いた?利下げは9月確定?0.5%ある?

 

どもども。asajiroです。

いや、先日の日経平均の大暴落にはびっくりしましたね。

 

 

その下げ幅はなんと4,451円!

まあ翌日にはかなり戻したわけですが、

その下落幅は史上最大。

 

この主な原因となったのが、

米雇用統計の弱い結果。

これで9月のドル利下げが確定的となった上に、

一気に0.50%利下げするんでないの?

という噂も流れ、

日銀の利上げと重なってパニックになったみたいですね。

 

さて、その弱い結果だった

2024年7月の米雇用統計を改めて見ておきましょう。

 

■2024年7月米雇用統計

◎非農業部門雇用者数。予想:+17.6万人→結果:+11.4万人
◎民間雇用者数。予想:14.8万人→結果:+9.7万人
◎失業率。予想:4.1%(前回4.1%)→結果:4.3%

 

予想より大幅マイナス。

民間雇用者数も大幅マイナス。

失業率も一気に0.2%悪化して4.3%に。

ココ最近はだいたい3%台後半を行ったり来たりしてたわけですが、

先月4%を超えたと思ったら一気に悪化した印象。

これは2021年9月以来約3年ぶりの水準らしいですね。

 

前年比の平均時給は3.7%増の予想に対し結果は3.6%増。

先月は3.8%、先々月は4.1%・・・

ズンズン下がってる感じで、これも約3年ぶりの低水準。

 

これは・・・

やっとこさリセッション(景気後退)の始まり?

必ずしも景気後退とは言えないみたいですが、

FRBにとってはちょうどいい数字になりそう。

 

ちなみに、木曜に発表された失業保険継続申請件数は、

187.7万人(前回は184.4万人)。

増えてる・・・増えてますねー。

 

で、チャートがどう動いたかというと・・・

 

ユーロドルはユーロ高ドル安で反応し、70pipsほど上昇。その後もジリジリと上昇し、一時1.1000のラインに到達。

 

ドル円は一気に200pipsほどドル安で反応!その後もジリジリと下がり、週明けには141円台まで下落。現在は回復して146円台。

米雇用、7月11.4万人増で予想下回る 失業率上昇 大幅利下げ観測台頭

 

今回の雇用統計の結果、

「9月利下げ」

がほぼ確実。

さらに、

「今年3回の利下げ」「9月は0.5%の利下げ」

という見方も台頭しているようです。

 

そして、日銀は先日「0.25%の利上げ」を発表。

 

となると・・・?

 

これは流れが転換しそうですねー。

 

さて、問題は今後。

先月の記事で「ドル売りチャンス」と書きましたが、

まさに先月がドル円の天井で、

今後はドル安円高トレンドになる可能性が高そう。

 

というのも、

・FRBは利下げ

・日銀は利上げ

となるわけなのでもう半自動的にそうなりますよね。

 

天井は過ぎたものの・・・

まだドル売りチャンスと言えるんじゃないかと思います。

 

ただ、一旦巻き戻る可能性もありますし、

はたまた秋には米大統領選もありますから、

短期的にはどう動くかわからないので注意が必要。

米大統領選も銃撃事件で圧倒的にトランプ氏が優勢かと思いきや、

バイデン氏の撤退で混迷してますからねえ。

 

ではまた!